崩れさる平穏

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部隊長「迎え撃て!!」 ひとりだけ、他の兵と違った立派な鎧を纏った騎士が部下に指示を出す。 すると二十人いる内の五人の兵が一斉にこちらに向かって来た。 「ハァッ!!」 一人目が剣を振りかぶる。 だが動きはライズの方が早く、ライズは兵の腹にアッパーを入れる。 兵は砕ける鎧と共に吹き飛んで行った。 「死ねっ!」 続けざまに次の兵が剣を構えて来る。 ライズは先程の兵が手放した剣を掴み、それを振り抜いた。 「!!」 すると兵士の両手は落ちた。 「隙あり!」 更に続けて三人目。 ライズは両手が落ちた兵を引き寄せた。 「な!?」 三人目の兵士は剣を引こうとするがもう遅い。 盾にした腕の落ちた兵を、三人目の兵士が貫く。 三人目の兵士は怯えている。 その隙を突いて続けざまにその三人目の兵士も斬り伏せた。
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