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「みんなに、お別れの挨拶だけさせてくれないかな?」
突然、消えてしまったら、何事かと思うだろう。
事情があって、サイトを退会しなくてはいけないこと。
作品を最後まで書くことができなくて、ごめんなさいって……。
みんなに謝りたい。
「みんなって、誰だよ? 男か?」
「違うよ! 読者のみんなだって!」
私が否定するとコウジは、ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべ──
「お前の、ただエロいだけの作品を待ってる、男の読者だろ?」
「だから、違うから! なんで、常にそういう発想になるのッ?」
「ハ? 何が違うんだ? 18禁指定の、女をカンキンして痛めつける作品なんて書いてるクセによ!」
──蔑んだ目で、そう言った。
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