顛末

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メインの作品には、ただ己の目的のために主人公の男が、知り合いの女性をラチってカンキンする描写もあるが、それはあくまでも主人公の裏の一面を表現したかっただけで。 「欲求不満な男共を釣るために書いたシコシコ小説なんだろ? あれ見て、ハアハア欲情してる男をオカズに、お前はオナってんじゃねェの?」 「…………!」 ……最低。 ひどすぎる。 そんな風に言わなくたって……。 「いちいち、別れの挨拶なんてする必要ねェよ! 今すぐやめちまえ!」 「……嫌だ」 私は奥歯を噛みしめて、コウジを睨みつける。 「ア?」 「退会するのが嫌だって言ってんのッ!」 ……そうだ。 なんで、退会しなきゃいけないんだ。 私は何も、悪いことなんてしてないのに。
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