顛末

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「……? おい」 リビングに仰向けに倒れたままの状態の私に向かって、コウジは妙に真面目な顔をして声をかけてきた。 「大丈夫か? なァ?」 見開く両眼に、顔を近づけて私をまじまじと見つめているコウジが映る。 鼻息のかかる、距離。 私の手を取って、手首の脈を計り、それから十数秒後、私の首筋に手を当てて……。 「…………」 そして、私の鼻先に自身の右耳を近づけて、私が呼吸をしているかを確かめたあと── 「……嘘だろ?」 ──独り言のように、小さな声で呟いた。 コウジはしゃがみ込む体勢を崩して、素早く立ち上がったかと思うと、その場を右往左往しはじめる。 「……どうしよう。どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう……」 それから、頭を激しく掻き毟り、自身のケータイを手に取って──
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