顛末

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ケータイ電話向けのポータルサイトで、誰でも小説を書くことができる機能があることを知ったあの日、私は『クリエイター』を始めた。 そして、今日──正確には昨日の夜まで、自身のケータイを使ってせっせと作品を更新し続けていた。 始めた当初は、誰にも見向きもされず、全く閲覧数が増えなくて、枕を濡らした夜もあった。 けれど、あれこれ工夫を凝らして、毎日暇を見つけては、作品の更新に時間を当てることで、徐々にだが閲覧数は増えていき……。 自分の書いた作品が、多くの方に読まれるようになった。 書いてる作品(モノ)が作品(モノ)なので、痛烈な批判をされることも、中傷されることも少なくなく、枕を濡らした夜も度々あった。
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