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「この時間になると、いつもケータイいじくってるよな。前々からおかしいと思ってたんだ」
深夜、一時半すぎ。
お風呂に入って、一息ついてから作品の続きを書きはじめ、更新を終えると大体これくらいの時間になる。
けど、どうしてコウジがそれを……?
「お前の小説にしおりを挟んで、ファン登録もしてるから、更新したらすぐわかんだよ」
「えッ?」
コウジは自身のケータイの液晶画面を、私に見えるように向けてきた。
画面には、私の書いている作品の表紙が映し出されている……。
「これ見てもまだ、しらばっくれるつもりか?」
証拠をつきだされ、私は混乱する頭を整えようとする。
……私がケータイ小説書いていること、なんで、コウジにバレたんだろ?
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