顛末

8/21
前へ
/24ページ
次へ
ケータイ小説を書いてるなんて言ったら、コウジに止められるのは目に見えていたから、言えなかった。 「私が素直に言ってたら……。コウジは認めてくれた?」 「認めるわけないだろッ!」 ……ほら、やっぱり。 コウジはより一層憤って、怒鳴り散らす。 「ネット上でのいかがわしい付き合いなんて、誰が認めるかよ!」 「いかがわしくなんかないって! それに、出会いは禁止されてる健全なサイトなんだよ?」 元々、出会いを求めて始めたワケじゃない。 昔から創作には興味があって、私の作ったモノを誰かに見てもらいたくて、ケータイ小説を書き始めたんだし。 「へぇ。殺人事件が起こるようなサイトが、健全なサイトなんだ?」 「……!」
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3207人が本棚に入れています
本棚に追加