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ケータイ小説を書いてるなんて言ったら、コウジに止められるのは目に見えていたから、言えなかった。
「私が素直に言ってたら……。コウジは認めてくれた?」
「認めるわけないだろッ!」
……ほら、やっぱり。
コウジはより一層憤って、怒鳴り散らす。
「ネット上でのいかがわしい付き合いなんて、誰が認めるかよ!」
「いかがわしくなんかないって! それに、出会いは禁止されてる健全なサイトなんだよ?」
元々、出会いを求めて始めたワケじゃない。
昔から創作には興味があって、私の作ったモノを誰かに見てもらいたくて、ケータイ小説を書き始めたんだし。
「へぇ。殺人事件が起こるようなサイトが、健全なサイトなんだ?」
「……!」
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