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コウジの言うとおり、昔、一人の女子高生が、サイトで知り合った男性に殺されるという事件はあった。
「けど、そんな事件が二度と起こらないようにって、今は健全化にかなり力入れて取り組んでるから……」
「なんだよ、お前が運営してるみたいな口振りだけど。実際、どうだかわかんねェだろーが」
「そりゃそうだけど、でも……」
なんて言えば、コウジにケータイ小説を書くことを、認めてもらえるだろう?
「とにかく、ダメだ。今すぐそのサイトを退会して、二度とケータイ小説なんて書くな!」
「そんな……」
「退会の手続き。早くしろ」
駄目だ。
こうなると、コウジは聞く耳を持ってくれない。
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