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「みーくチャン!!おぱよー」
「…っ、」
「…ん?大きくなった?」
「ひぃぃ!!揉むなばかぁあ!!!」
小川原高校1―1、上田結城と秋田未空、二人のいつもの光景である。これは中学校の時から続いている日常でもある。
「あっはは!あんた達マジらぶらぶだね」
「うんうん、新婚さんって感じ?」
「ヒューヒュー!」
周りからの冷やかしに未空は真っ赤になって怒る。
「うううっさい!黙れ!」
「あー…、柔らかいし暖かいしいい匂い…ミク好きだぞー。いやミクのおっぱいが大好きだぞー」
「お前は何時までも触ってんな!!変態っ」
「いてっ」
「おーい!HR始めるから席に着け~」
「あ、先生来たよ!」
「はぁ、だるいわー」
「初っ端から数学Ⅰとか…マジありえん」
「あ、ミクぱいって名付けようと思ってんだけど、ど「黙れ馬鹿」
「眠い…」
「誰だ文句たれてるアホは~?指導に連れて行くからだまれー?」
「はーい」
このクラスの担任女教師、神田はすぐに指導に生徒を連れ込むことで有名だ。しかし連れ込まれたら何をされるか分からないのが生徒達にとっては恐怖である。
だが稀に連れ込まれたがっている男子生徒がいる…のは神田が美人だからだろう。普通にしていればモデルのようなスタイルであり、その美貌が皆勿体無いと口を揃えていう。だが一部の男子は美人なのに怖いというギャップが堪らないと言う。
「今日放課後遊ぼうぜ、ミク」
「んー…、いいよ。今日は塾ないし」
「よし、決定!」
「…遊ぶって言ってもあんたの場合勉強会みたいなもんでしょ?何?数学?」
「……ご名答」
「そこの二人~」
「「はいスミマセンでした!黙ります!」」
「よろしい」
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