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「終わったぁああァッ!!!」 HRも終わった放課後、クラスには人が数名残っていた。その中の一人である結城は叫び声を上げ、手をバタバタと動かし体全体で喜びを表現した。 「うっせーぞ!上田結城!」 「お、ありさん。めんごめんご」 「っテメ、なめてんのか?」 小川ありさ。少し茶色がかった髪の色をしたおかっぱの少し短気な女の子。言葉使いは男のようで、胸はないが正真正銘女の子である。 結城の謝罪態度が気にくわなかったらしいありさは顔をしかめ、今にも結城に殴りかかろうとしていた。 その時、広美が後ろからありさを羽交い締めにした。 「まーまー、ありさ。そう怒らない!怒らない!今日はこれからうちとデートすんだからさ♪」 広美は黒髪ロングストレートヘアーで長身でさらに巨乳。 モデルのような美貌の持ち主だが、一年留年しているので実際は結城達よりは一歳年上だ。 「、バカかテメ!デートとか言うんじゃねぇよ!!」 なんで?とニコニコと問われたありさは、さっきまでの威勢とはどこへやら。顔を真っ赤にしてしゅんとして答えた。 「なんでって……は…恥ずかしい、だろぉ…」 「うっふふー、かーわいいねぇ、ありさちゃんは。食べちゃいたい☆」 「っ、……だっから…!!もういい、帰るぞ広美」 「はいはいっ」 じゃーね!みんな、と広美が手を振りありさと一緒に教室から消えていった。 「なんつーか…ありさってツンデレだよな」 結城の呟きにクラスにいた全員がうんうん、と頷いた。
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