プロローグ

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 エストバキア連邦王国はその名の通り、多民族、多人種で構成されていて、古くから数え切れないまでの戦いをしてきた。  北極圏を跨いだ所に位置するので、一年中冬と言っても過言ではない筈だ。 おまけに白夜が見れるのは言うまでもない。  この国は領土の争いを巡っては血が流れ、何かを失う代わりに勝利を得た。  無論、領土も。 そして、王は絶対的権力を持っている、  はずだった。  しかし、今はそんな影さえも見えないのが現実だろうか。  実質、権力を持っているのは、軍隊だ。 「将軍たち」と呼ばれる将校が今の国を担っている。
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