それは…

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「あなたその子は?」 寝所に入るなり妻の瞳が揺れた 「私の努力の結晶さ、研究で産み出した生命だよ」 「素敵だわ、息子が一気に二人も出来たのね」 妻は昴の抱いているそれの頬に触れた それは珍しげに妻を見た 「さぁ…翼、この人はお前の母さんだよ」 昴はそれを妻の横に座らせた 「あなた、翼って?」 「この子の名だよ、いいだろう」 「えぇ、素敵だわよろしくね、翼」 翼となづけられたそれはきょとんと妻を見つめた
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