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翼は自分の席で小さくなっていた
（僕…皆と違うのかな？何処か変なのかな…）
翼は不安でしょうがなかった
そしてそのまま入学式を終えた
その日は入学式だけで新入生はすぐに帰された
（今日はなんだか凄く疲れちゃったな…早く帰ろう）
翼が足早に歩いていくといつの間にか学校の裏庭に出ていた
（どうしよう…迷ったのかな…）
翼は鞄を抱き締めきょろきょろと辺りを見回した
裏庭はどちらかといえば林に近く薄暗い
翼は誰かいないかと辺りを見回した
すると少し離れた木に一人の生徒が寄りかかっていた
（良かった、あの人に道を聞こう）
翼はその生徒に近付いた
木に寄りかかっている生徒は読書をしているらしく本のページをめくる音が聞こえた
翼はその生徒をみて動けなくなった
（この人…なんだろう…凄いかっこいい）
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