一章 疲れるの…

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今回は思い出せたからよかったが、いつまでも思い出さないと最終的には鉄拳をくらうか、わざとらしいため息を頂く事になる。 普通、久しぶりに連絡がきたくらいじゃ相談なんてしない。 相手が気まぐれな奴なのはよくわかってるから、メールがこないのくらい気にもしない。 一番怖いのは、その気まぐれで「会おう」と言われる事。 出来る事なら会わずにいたい。 「暇な時遊ぼう。みたいな事言われたんでしょ?」 「うん。いいの、私は暇じゃないから」 「嘘をつくな。この暇人が」 確かに暇人だけど、会いたくないんだからしかたがない。 会ってしまったら引きずられてしまうのは、もう目に見えてる。 「会いたい」と言われてしまったら、私には「断る」という選択肢は用意されていないのだ。 どんなに理由を作っても、奴は諦めずに話を会う方向に持って行く。 「暇人だけど、会いたくないんだよ」 「知ってるよ。わかってて言ってんの」 コノ根性腐レ女メ……。
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