一章 疲れるの…

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だからなのかな? 今まで一度も彼氏がいた事がない。 まぁ、それ以前に友達を作るのが苦手だから異性の友達がまずいないんだけどね。 似過ぎていると思うのは、中学時代の私が今の華南にそっくりだからだと思う。 「おい、聞いてるか?」 「あぁごめん。聞いてなかったわ」 「聞いてろ、ボケ」 華南は口が悪い。 最初はそんな事なかったのに、仲良くなるにつれて、その口の悪さが現れてきた。 今じゃ気にもならないが、始めの頃は別人なんじゃないかと心配したくらいだ。 「謝ってるだろうが」 「そんなんじゃ足りない」 「申し訳ありませんでした。以後気をつけます。で? 何の話?」 これで華南が本気で言っていたのなら、軽くあしらうなんて自殺行為に等しい。 足りないと言いながらも華南はなんだかニヤニヤしてる。 そんな奴が本気で言ってるなんて、誰が思うんだろう? いるなら教えてほしい。 「この間言ってただろ? 奴からメール来たって。あれからどうなった?」 話がさっぱり掴めずに首を傾げている私を見て、華南は苛立たし気に睨む。
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