第1章 正常な日常

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    「その口の悪さどうにかならないのかよ… まったく…  あぁカナミ、今日の晩御飯何がいい?」  「ハンバーグがよいでおじゃる。」  「…どこのマロだよ。」    マコトの妹、カナミは女子高の1年である。 工業高校2年のマコトとは実質的には2歳差だが、生まれ月の違いで、学年では1つ差となっている。  この兄貴の妹とは思えない程、見た目は可愛く、中学の時は校内でもトップ5の容姿と学力であったが、口の悪さから一部のマニアのみ絶大な支持を得ていた。      「…しかし、カナミも料理くらいしろよ~。」    「兄貴のが上手いから仕方ないじゃん。  また塩たっぷりの酢豚たべたい??」    「…普通【塩】と【砂糖】間違えるのはわかるけど…  【片栗粉】と間違えるとはね。」    「うるさいなー。  そんな事いうなら片栗粉一つ一つに名前かいとけよ。」      (無茶いうなよ… )    
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