デビュー

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控え室でメイクを終え、開店前の挨拶。   全員フロアに集合し支配人からの話がある。   この日は新しく入ったアタシが紹介された。      「今日から入ったエリカだ。 今夜は美咲のヘルプに付いてもらう。 美咲は今日は高杉建設の社長と同伴で、遅れて来るから。 エリカも早くお客様に気に入られて、同伴出勤出来るように頑張りなさい。」   「あの…質問が…」   「何だ?」   「同伴したりNo.1になれば給料もアップするんですか?」   えっ?今アタシなんか変なこと聞いた?   みんながクスクス笑ってる。     「当たり前だろ?No.1の美咲は新人の給料の10倍は貰ってる。」   10倍?それじゃあ美咲さんの給料は…     アタシは俄然やる気が出てきた。   よし、頑張ってアタシもNo.1になってやる。   そして欲しいもの何でも買うんだ。   セレブな生活したい!   それにしてもNo.1の美咲さんてどんな人なんだろう。   さぞかしすごい美人なんだろうなぁ。 会うのが楽しみ。     そうこうしてるうちに開店の時間が来た。   アタシは美咲さんがお客さんと出勤するまで待機しとくよう言われた。  
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