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開店して10分としないうちにお客さんは次々に来る。
女の子と同伴の客もいれば、一人で来て気に入った女の子を指名する客もいる。
ヘルプしにいく子もいるから待機してる子が減っていく。
ナオミちゃんもヘルプをするために待機室を出ていった。
アタシはいつになったら出動できるのだろ。
それにしてもこの街で1・2を争う高級クラブとあってさすがに客層もゴージャス。
つけてる時計や着てるスーツを見たら、いくら田舎者のアタシでも金持ちのお偉いさんてことぐらい一目見て、わかる。
この人らは一晩でいくら札束落としていくのだろう。
アタシは呼ばれるのを待つ間、店の中を観察していた。
みんな慣れた手つきでお酒を作り、これでもかと言わんばかりの満面の笑みで接待している。
ナオミちゃんはまだ新人で初々しさが売りかな。
横に座ってるあのオジサンはちょっとエロい。
そんなこと思いながらアタシはこの広いフロアを見渡しながらチェックしていた。
「エリカさん、出番です。美咲さんが到着したのでヘルプについて下さい。座る前に挨拶を忘れずに。」
杉田さんに呼ばれてアタシは今来たばかりの美咲さんを見た。
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