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美咲さんて…年は私とあまり変わらないし正直、想像してたより美人ではなかった。
どこにでもいそうな普通っぽい感じ。
美咲さんはお客さんの腕を引いて席の方に案内した。
アタシはその後ろをついて行った。
「初めまして。今日から入ったエリカです。宜しくお願いします。」
アタシはペコリとおじぎをして席についた。
「ほぉ今日が夜蝶のデビューか。それじゃ、この子のデビューを祝って乾杯しよう。ドンペリ持ってきてくれ。」
ドンペリって高いシャンパンでしょ?
名前は聞いたことはあるけどお目にかかったことない。
「ありがとうございます。」
杉田さんがドンペリを持ってきた。
これが噂のドンペリかぁ…
どんな味がするんだろう。
美咲さんが高杉社長と私のグラスについでくれた。
高杉社長が美咲さんについで三人で乾杯。
「ところでエリカちゃんは美咲が何でこの店のNo.1なのかわかるかい?」
「えっ、あの、わからないです。」
「君は正直な子だなぁ。もしかすると君は美咲のNo.1の座をおびやかす子になりそうだぞ。そういや美咲の入った頃に似てる。」
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