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「えっアタシがですか?」
「俺は美咲がこの店にデビューした時からずっと彼女のファンで応援してるんだ。
美咲の指名が多いのは、話して癒されるからだよ。
決してうわべの優しさじゃなくて、心から人の気持ちを考えてあげることが出来る。それに努力家だ。あらゆる情報を仕入れて、どんな話にも対応できる。
そして嘘はつかない。
目を見ればわかる。この子がどんな子なのか。
君も同じ目をしてるよ。」
正直言って、No.1のホステスなんて、お高くとまって嫌なヤツだろうと思ってた。
でも美咲さんは違った。
ずっとアタシに色々教えてくれた。
わかりやすいように丁寧に。
それをほほ笑みながら高杉社長は黙って見ていた。
アタシはこの時、美咲さんみたいなホステスになりたいと心から思った。
それから高杉社長は明日友達を紹介するから4人で食事をし、同伴しようと言ってくれた。
1日目から楽しく仕事が出来たのはきっと、美咲さんのヘルプにつかせてもらったおかげ。
この後、美咲さんは次から次に指名が入って、色んなお客さんの席に忙しかった。
その間、私が高杉社長のお相手をしながら色んな話をした。
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