13286人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日、高杉社長に連れられて部屋を見に行った。
部屋はワンルームの洋室。
家賃も広さも手ごろで、お店も歩いて行ける距離。
毎日タクシーなんて使ってられないし。
「ここに決めます。でも、あの…アタシまだ、給料入るまでお金ないです。」
「金なら私が代わりに立て替えとくから、毎月1万でも返せる時に返してくれたらいいよ。
ここは私の顔で保証金もタダだから。」
「何から何までお世話になってしまって。
この恩は一生忘れません。ありがとうございます。」
「大げさだなぁ。君みたいな子好きだから、私も一生懸命協力してあげたいんだよ。変な意味じゃないよ。」
「わかってます。」
とりあえず部屋は決ったから今夜からここで寝ることにしよう。
何日も美咲さんの家にお世話になるわけにいかないし。
そのことを美咲さんに伝えると、引っ越し祝いにピンクのカーテンと可愛いテーブルを買ってくれた。
高杉社長はさすが金持ち!
ベッドと寝具を買ってくれた。
あとはひとつひとつ買い揃えていこう。
どうせ寝るだけだから。
アタシは自分の城が出来て超嬉しかった。
最初のコメントを投稿しよう!