潤との出会い

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次の日、高杉社長に連れられて部屋を見に行った。   部屋はワンルームの洋室。   家賃も広さも手ごろで、お店も歩いて行ける距離。   毎日タクシーなんて使ってられないし。     「ここに決めます。でも、あの…アタシまだ、給料入るまでお金ないです。」     「金なら私が代わりに立て替えとくから、毎月1万でも返せる時に返してくれたらいいよ。 ここは私の顔で保証金もタダだから。」     「何から何までお世話になってしまって。 この恩は一生忘れません。ありがとうございます。」   「大げさだなぁ。君みたいな子好きだから、私も一生懸命協力してあげたいんだよ。変な意味じゃないよ。」   「わかってます。」   とりあえず部屋は決ったから今夜からここで寝ることにしよう。   何日も美咲さんの家にお世話になるわけにいかないし。   そのことを美咲さんに伝えると、引っ越し祝いにピンクのカーテンと可愛いテーブルを買ってくれた。   高杉社長はさすが金持ち! ベッドと寝具を買ってくれた。   あとはひとつひとつ買い揃えていこう。   どうせ寝るだけだから。   アタシは自分の城が出来て超嬉しかった。
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