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てんちゃんの男友達に援護してもらえるような位置にいたことないけどなぁ……なんて考えるだけで虚しくなる。
ひろみの言うあたしの位置。平凡でつまらない幼なじみ、そんなもの欲しい人いるの?
あたしにとっては世界一大切な宝物だけど……
他の人には価値がない。これがとんでもない勘違いで……あたしはすぐに痛い目を見ることになるんだ。
「てんちゃんって呼ぶの止めて貰えますか?」
お昼休み。お弁当を食べ終えて廊下を歩いていると、衝撃的な一言が背中に投げ掛けられた。
「……え?」
あたしは表情を曇らせ振り向くとそこには腕組みをした原田さん。
いつも遠目に見ていた美少女さんは半径1メートル内で見ると改めて脅威を感じる可愛さ。でも今はてんちゃんといる時のピンクオーラではなく、あたしを冷たい目で見下していた。
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