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学園の王子様に言い寄る美少女と王子様の幼なじみなだけのあたし。
異質な二人がちょっとした揉め事をしていればそれなりに目立ち、興味本位の視線もチラホラ。目立つのが嫌いなあたしは狼狽えるも、見られることに慣れている原田さんは全く気にせずこう言った。
「霧島先輩……甘え過ぎじゃないですか?」
…………え……?
甘え過ぎ……って……てんちゃん……に……?
あたしが息を飲むと原田さんの大きな目は無機質さを増す。
今までてんちゃんとのことで色々と言われてはきた。言い回しは違えど行き着く先は不釣り合いな二人。
ただ原田さんの言っていることはみんなとどこか意味合いが違っていて……
「霧島先輩もてんちゃん先輩ももう高三ですよね?良い年して幼なじみとか重たいと思いません?」
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