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重たい?あたしとてんちゃんの関係が……?
想いを告げなければ一生続くと思っていたこの関係。距離を置いた時も歩み寄った時も、変に捻れることはなくて……あたしにとって幼なじみの立ち位置は息をするように自然なこと。
それが……重たい?
幼なじみという関係を否定されるのはたった一つの宝物を否定されたのと同じ。
鈍器でガツンと殴られたような目眩に襲われ、足元から崩れ落ちそうになる。
原田さんはふわふわの毛先を指ですいて言葉の鈍器を何度も振り上げた。
「てんちゃん先輩は優しいからすがられたら放っておけないんですよ。それに気付きもしないでチョロチョロまとわりついちゃって……正直見てる方がウザイんですよね」
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