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そう思われても仕方がない。
だってあたしにはメリットがないもの。見ていて癒される可愛さも、話して楽しい性格もなに一つない。
もしもあたしがてんちゃんなら……なんの取り柄もない子よりもっと魅力のある……
「だからあたし決めたんです」
「……!!」
ドキッ!
一人の世界に入り込んでいたあたしは目を開けたまま視界をシャットアウトしていたようで……原田さんの声にハッと目が覚めた。
ドキ……ドキ……ドキ……
い……いけない。まだ話の途中なのにてんちゃんのこと考えてたらつい意識が飛んじゃった。しかも自分を卑下して追い詰めるという悪い癖を十二分に発揮までして……
てんちゃんはありのままのあたしで良いって……そう言ってくれた。それを信じなくてどうするの?
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