天然至上主義3

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そしてもっと大切なのは女子だけの暗黙のルール。 内田天幸はみんなの王子様、ぬけがけ禁止。 しかし彼女、原田ゆかりちゃんは入学してから毎日のように三年生の教室に通っていた。 「原田さん、悪いけど昼はいつもこいつらと食べてるから」 てんちゃんは後ろにいる男友達を親指で差したが、お調子者の一人がてんちゃんの肩に腕を回す。 「なんだよ天幸~~!お堅いなぁ~~良いじゃん!ゆかりちゃんならオレらも大歓迎!なぁ!?」 「そうそう!ゆかりちゃんも一緒に食べようぜ!」 「わぁ!本当ですかぁ!?ゆかり、嬉しいですっ」 こうして肝心のてんちゃん抜きで話は進み、当の本人もNOとは言えずに苦笑い。 取り巻きの厳しい視線をなんのその、大胆かつ強引な行動の原田さんにある自信はどこから湧いてくるのか……それは整った容姿。
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