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可愛い後輩の脅威。それはてんちゃんと並んで釣り合うだけじゃない。
あたしが一番ショックだったのは別のことだった。
「てんちゃん先輩!」
てんちゃんという呼び名はあたしだけの特別、あたしだけのスペシャルで決して誰も真似しなかった。
もし真似をしたとしても二番煎じだとすぐにバレる。恋のバトルでの二番煎じはなかなか恥ずかしいもの。
でも原田さんはさも自分のものかのようにあっさり取り入れた。理由は分かってる、あたしなんて眼中にないからだ。
そしてその二番煎じ作戦は大成功。印象付けるのにバッチリどころか、あたしは見事引き立て役になった。
「なんなの、あの子!?馴れ馴れし過ぎっ!」
あたしの前の席に座り声を荒げているのは友達のひろみ。どうやら原田さんにご立腹のよう。
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