天然至上主義3

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「ちょっと可愛いからって一年のくせに生意気!てんちゃん先輩とかパクりで媚び売ってさ! だいたい朝子も朝子だよ!商標登録しとかないから易々使われるんだよ!?」 そんな無茶な…… 訂正します。ひろみが怒っていたのはあたしにでした。 「あたしだって他の人がてんちゃんって呼ぶのは嫌だけど……どうしようもないじゃない」 ドアを塞ぐ一人の美少女と男子の群れに、あたしは人差し指をツンツンとくっ付け唇を尖らせる。 流石の原田さんも教室の中までは入れないようでそれは安心だけど、原田さんが来る度にてんちゃんが足を運ぶのもなんだか複雑。 男友達は二人をくっ付けるつもりなのか原田さんに協力的だし…… ひろみはあたしと原田さんを非難し終えると、助言を付け加えた。 「まぁ……朝子の位置取られないようにね」 あたしの位置?
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