4―午後

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「さて、ご飯食べよ☆」 「うん。倭月は弁当?」 「そだよ♪手作り~(*^o^*)」 「料理できるんだ?」 「失礼な!料理くらいできますぅ~!」 他愛も無い会話を交わしながら弁当をつついた。 「ねぇ、いっくん」 「ん?」 倭月が急に静かになった。 「あのね、わたしも前から…いっくんが…」 キーンコーンカーンコーン…♪ ナイスすぎるタイミングのチャイム。 倭月の言葉が掻き消されてしまった。 「ワリ、聞こえなかった。もっかい言って?」 「な、何でもないっ///」 頬を赤らめた倭月が弁当箱を片し、立ち上がった。 「授業、遅れちゃダメだよ☆それと…」 「?」 「またメールしますっ♪じゃあね!」 「お、おう!」 パタパタと階段を駆け降りる。 翻るスカートがまた可愛らしい。 「さぁて、俺も授業…行かなきゃな」
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