1―告白

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取り敢えず俺は 倭月チャンを屋上へ連れていった。 穏やかな風が吹く 桜吹雪が舞い上がる。 「…お話って…?」 倭月チャンが沈黙を破った。 俺は意を決して話を始める。 「あ…あの、靴箱に…手紙入ってませんでした?」 手汗ハンパねぇ…。 「手紙?あぁ、コレですか?」 倭月チャンが胸ポケットから手紙を一枚ヒラリと取り出した。 「そっ…それ!」 「お手紙、ありがとうございました☆」 「あの…」 「読ませて頂きましたよ^^」 「あ…」 「お返事、した方がよろしいですか?」 「あのっ…!」 俺は声を張り上げた。
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