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「そう簡単に喰らうかよ……足強化!」
叫び、男子生徒……面倒だからAでいいや。
Aの両足は、まるで重みなど消えたかのように、軽やかにその攻撃を避けた。
「反撃開始だ!」
「いえ……罠にはまりましたよ」
「へ?」
一之瀬がそう言葉を発した次の瞬間。
「……え?魔法、陣?」
突然Aの足元現れた魔法陣。
色は青。
これはまさか……。
「設置系魔術だな」
今まで発言をしなかった晴信が、初めて言葉を発した。
「やっぱりか?」
「ああ……しかも結構長い間設置されてたみたいだ。多分……」
「あの水の壁の中で詠唱してたんだね」
「そう言うこと」
晴信が言おうとした部分を、葵が先に言った。
「これで最後です……ブービートラップ!」
その術の名前を叫んだ瞬間。
「うがあああああああああああああああ!!」
Aの悲痛の叫び声が聞こえてきた。
そしてそのまま、Aは気絶した。
『そこまで!』
校長の声と共に、最後の勝負が終わった。
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