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「只今戻りました」
「あら、早かったわね」
紫は食事を終え、縁側でひなたぼっこをしていた。
「で、その子が例の妖怪なのかしら?」
藍の後ろには、縄で縛られ気を失っている金髪の少女がいた。
式神とはいえ藍は自身も式神を持つ程の力を持っている。そんじょそこらの妖怪や幽霊を倒すなど、赤子の手を捻るようなものだった。
「はい、恐らくは」
「そう、お疲れ様。じゃあ食事の後始末と夕食の準備は任せたわよ~」
そう言うと紫はスキマに人食い妖怪を連れてどこかへ行ってしまった。
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