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矢「でよー、29歳のおっさんなんてどうやって探すん?しかも童貞(笑)」
片ほほだけ腫れている矢代は
さっき舌打ちしながら店員から貰った水を飲みながらそう言った。
「29歳の童貞が食いつく偽キャンペーン開こうぜ!
29歳で誕生日が今週末の奴限定のさ!」
矢「あーナイスアイディ~~~~wwwwア…ン…!!」
「だろ?
刷りに刷りまくって街中に貼れば来るんじゃね?」
矢「けどそれって旅の意味なくなくないかいなぁ?」
「そこつっこんだら負けでしょ。作者もう旅って書いてるし、編集めんどいだろうし」
作者を気遣った俺。
矢代のダメ人間ぶりも後押しにドンドン印象よくなるはずだ。
矢「そんな事ないけどね。」
「うっせぇ矢代!少しくらい夢見ていいだろが」
矢「寝言はgood nightしてから見てくれよな☆ってこないだ妹に言われた。」
「そっか…」
不意に寂しくなった。
超可愛い子をネタに自家発電した後のあの不意に襲うあの寂しさに似ている。
「と…とりあえずそんな悲しい顔すんなよな!きっといい事あるって!
改めて作戦たてようぜ!」
矢「うぃー…」
矢代は今までよく生きてこれたなと
この時切に思った。
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