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それからお姉ちゃんとお母さん、お父さんのお葬式があった。
警察の人から色々聞かれたけど私は何も答えなかった、だって答える必要なんかないもん、もう直ぐ約束は果たされるから。
親戚の人が私を預かると言う話もしていたが、断った。
あの家に居たかった、家族が帰ってきたときに、あの家がなければ元通りって訳じゃないなって思ったから。
結局は親戚の人がお金の工面と世話してくれ、小さなアパートに独りで暮らす事になった。
「本当に大丈夫なの?」
「うん、大丈夫」
私は小さく頷いてこれから暮らすアパートを見回した。
ご飯の支度や掃除などはやってくれるので、恐らく暮らしに不便する事はないだろう。
待っててね、みんな
海里がみんなを生き返らせてあげるから。
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