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「立派な大人になってほしい反面、子どものまま甘えて側にいてほしいって思うの」
「ふーん」
私には良く分からないのだけれど、母はそれを両方叶えているのではないのかと思った。
大人びて立派と言われている私と、まだまだ子どもと言われている海里。
「ほら、髪の毛流しなさい」
「うん」
洗い終わったのか私にシャワーを渡して自分の髪を洗いはじめた。
頭を洗い流して体を洗いはじめる、ゴシゴシ強く洗う。
今日のお昼は友達のあおいと遊んだから、良く洗わないと。
あおいとは公園で出会った友達で、いつも公園に行くといる。
他の子はあおいが公園に住んでいて汚い、と言うが私は気にしない。
私とあおいは友達だから。
「出たら体タオルで拭いとくのよ」
「うん」
お風呂から出て、バスタオルで体を包む、タオルがフワフワで気持ちいい。
体を拭いたあとに、髪の毛をワシャワシャと拭いていく。
「体拭いたならちゃんと服着なさいよ」
「わかってるよ」
母がお風呂場から出てきて、バスタオルを手に取った。
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