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寝間着に着替えて、海里と父がいるリビングに戻る、海里はきちんと寝間着を着ていた。
「海里っ!!もっと離れなさい」
「はーい」
だがテレビとの距離が近かったので怒られた。
ふと、平和だなぁって思ってしまった、平和で幸せだ。
「もう遅いし、寝なさい」
「えー、やだっ」
「海里、お母さんの言うことを聞かないとだめだよ?」
「むー、分かったよ」
海里は渋々テレビを消して子供部屋に向かう、私も母と父に「おやすみ」と言ってから向かう。
「愛里おねぇちゃん」
「なに?」
二段ベッドの上にいる海里が上半身を乗り出して、私がいる下の段を覗き込む。
「おやすみなさい」
「うん、おやすみ」
にぃっと歯茎を見せるように笑った海里は大人しく上の段に戻った。
私も布団をかぶって、瞼をおろす。
「……」
唐突に目が覚めた、うんまぁトイレに行きたくなったからなんだけど。
ベッドから出て、部屋を出て、廊下を歩いてる時に違和感を感じる。
床がぬめぬめしてるけど、ベタベタしているような感触がした。
眠い目をこすって、下を良く見てみる。
赤い……液体、私はコレを知ってはいるが、良く分からなかった。
だってこんな所にあるわけがないから。
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