夏、君の笑顔

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「ああ、そうだな」 「フィリップくーんっ 待ってよー」 俺達も走り出す。 早速フィリップは何かに興味を示した。 「翔太郎…何だい、これ?」 「おお、りんご飴!! 懐かしいなー。小さい頃は 祭に来たらよく買ってたぜ」 「りんご飴…興味深い!!」 「じゃ皆で食べよ!! りんご飴4つ!!」 「あいよ」 フィリップは渡されたりんご飴を眺める。 多分、食べ方を知らないのだろう。 フィリップがチラリと照井の方を見ると、 「ぐっ…固っ…くそ」 根性で噛み砕いていた。 俺もやったなぁ、アレ(笑) 「そうか、りんご飴は 力付くで食べるものなのか!! ふぬっ、あだっ」 早速照井の真似をするフィリップ。何となくシュール。 『立派な大人』と『大きい子供』がりんご飴と格闘… 恥ずかしいからやめてくれ。 「あっ、フィリップくん竜くん、あっちにチョコバナナあるよ。あれも食べようよ」 亜樹子がりんご飴と格闘していた二人の手を引いてく。 さすがに一時休戦。 「チョコバナナなんていつぶりだろうなぁー。」 「翔太郎くんもチョコバナナ好きだったの?」 「まぁな。」 「あたしもよく食べたよー!」 なんか盛り上がった。
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