ずっと一緒の世界

夏､君の笑顔

チョコバナナで盛り上がれるのは予想外だったな…

そんな訳で、フィリップも
チョコバナナデビュー(?)。

「美味しい…美味しいよ!!」
「へっへー、でしょ!?」
「やっぱうめぇな」

俺達三人はあまりの美味さに感動した。
(照井はバナナが苦手らしく、
辞退したのだ)
しかしあっという間に食べたフィリップはまた走り出し、
今度はお面に食いつく。

「お面か。春子も毎年買っていたな。」
「へぇ…」
「買ってやろうか?」
「本当かい照井竜!?」
「ああ。どれがいい?」
「じゃあこれだ」
「すいませんこれを」

フィリップは嬉しそうにお面を受け取る(銀色のヒーローなアイツのお面である)。

「似合ってるな、フィリップ」
「そうかい?」
「勿論だ。」

フィリップは満面の笑みで
お面をつけた。
俺と亜樹子も思わず顔が緩む。
ふと夏祭りにはたいていある夜店が目に入った。

「お、フィリップ!!射的!!」
「射的?」
「フィリップ、やるか?」
「ああ。」

フィリップは見事に全弾外した。続く亜樹子も撃沈。

「難しいのよねー、射的」
「悔しいよ翔太郎…」
「おっしゃ!!俺に任しとけ」

…と意気込んだが敢なく撃沈。