夏休みの始まり

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委員長は俺を肩に担ぎ歩き始めた。 「委員長、やっぱり降ろして・・・」 「どうしたの?遠慮しないでいいわよ」 「恥ずかしいので」 「そう?」 納得したように委員長は俺を降ろした。 ある意味普通の男より男らしい。 俺より背が小さいのにどこにそんな力があるのだろうか? 「なら、さっさと行きましょう。先生も急いで」 「(ペロペロ)」 雪兎から貰ったペロペロキャンディをなめていた。 「先生、没収です!」 「ああぁ!?」 当然のように委員長は没収する。 取られた先生は先生でその後ずっと卑屈な態度を取っていた。 「やっぱり、暑ぅぅ。委員長、それよりそこに倒れてる雪兎を連れてってあげてくれ」 「それもそうね」 そう言うと委員長は先ほどのように今度は気絶してる雪兎を担ぎ教室を目指した。
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