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「おい、お前らさっさと教室に戻れよ」
後ろの方からそんな声が聞こえてくる。
しかし、雪兎が振り向いてみるとそこには誰もいなかった。
「雪兎、したした」
「ん?」
「教師をおちょくるのもいい加減にしろよ、士高」
「おお!ミッチー、ちわっ!!相変わらずちっさいなあ。よしよし」
「誰がミッチーだ。葉桜先生と呼べ」
身長ははるかに小学生と呼ばざるを得ないほどの高さに童顔にこの暑い中スーツを着るのは俺らの担任の葉桜満(はざくらみちる)先生である。
性別は一応男、しかしクラスの奴らからはミッチーなどと呼ばれ、お菓子などで釣って皆で笑っているほどだ。
「まあ、まあ、そう言うなって・・そうだ、ミッチーセンセ、クッキーあるけど・・」
「教師を物で釣るな!!・・・モグモグ」
雪兎からしっかりクッキーを奪い美味しそうに満先生は食べていた。
「ああ~!!あなた達、遅いと思ったらこんな所で売ってたのねぇ!!」
目の前に現れたのはポニーテールがチャームポイントのウチのクラス委員長を務めてる石林留美(いしばやしるみ)だった。
「あぢぃ~、委員長。あづい」
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