― 再会 ―

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「あ?さっきの?全然!気にしないでいいから。まずは好きなとこに座って」 「あっ…ハイ。」 一瞬キョロキョロと見渡し、座る席を決めたらしく肩から下げていた鞄をカウンターに乗せ奥から2番目の席に収まった。 「この前はわざわざ来て頂いたのに、ちゃんとお礼も言えなかたので、来ちゃいました。」 おっ、律義だね…。 「こちらこそ逆に気を使わせたみたいで…」 何となくぎこちない会話が続いてる。 「硲さんは…」 「当麻でいいよ匡紀くん。」 なんかちょっと照れくさい。 じゃ、と言いながら名字が名前に変えて呼び直す。 「当麻くんっていくつ?臣の先輩って言ってたから27か8くらい?」 華奢な体型と童顔な顔の作りからいくと22、3と言いたいところだが、臣より上というのを聞いてるのでそれは無い。 .
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