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「やっぱそのくらいに見える?」
「いや、臣の先輩って聞いてなかったらもっと下かな…と」
当麻くんはハァ…と盛大なため息をつきビールのジョッキを片手に持ち、俺のグラスにカチンと当て、にっこり笑った
「ブブーっ!間違えたから飲んで」
「え?まじで?それより上なら俺とたいたし変わらないってこと?」
乾杯されたビールを一気に飲み干し再度確認した。
良く見ても全然解らない。
いくら薄い奴でも30にもなると髭も濃くなって来るはずなのに、まるでジャニーズの様につるんとしてる。
「近いっちゃ近いね。もう1回チャレンジする?」
もちろんするさ!どうせ残念!29才とか言うんだろうから。
「じゃ、次外したら俺からビールサービスで出すから」
「いいよ!」
「29才で決まりでしょ?」
当麻くんの表情から言った瞬間間違えってのがわかった。
「ビールご馳走様」
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