― 出会い ―

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連れて来られたのは繁華街から少し外れた所にあった。 まだ真新しい感じの白い建物だった。 店内に入る前に聞いておかなきゃならない事… 「ねぇ、その人と臣はどんな関係の人?女の人?可愛いのか?」 ハァ…と盛大なため息をもらし子供に言い聞かせるようにゆっくり話し出す。 「…いや…学生時代の友達の兄貴で…バイト先の先輩でもあった人。因みに男だし」 臣は少し呆れた様に少し笑う。 だって男より女の方がいいに決まってるじゃん。 自分で言うのもなんだけど、俺モテない方じゃないんだけどね…。 「な~んだ…男か、つまんない」 ちょっとの期待を打ち砕かれ、後は味の問題だ。美味しければ、女の子連れて密会場所にはもってこいの離れた場所。 色々想像しているうちに店の入口までやって来た。 .
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