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―カラン
可愛らしいベルの音。
店内を見渡せば絶対女の子受けしそうな感じの明るい内装。
客層も大半が女性であって、臣が1人で行きづらいのがわかった気がした。
各テーブルに飾ってある一輪挿しもそれぞれ色違いの可愛らしいものだった。
「ほーぅ、なかなかいいセンスの作りじゃん…女の子向けで。」
「だろ?」
…その『だろ?』はどっちもの意味か?
カウンター席に足を進め、中にいる何人いる中の1人の人物に話しかける。
「オープンおめでとうございます…。」
臣の存在とその言葉に反応すると、ニパッと幼く笑う顔は見るからに若そうな感じで、小さな顔には少し大きすぎるパッチリした目が印象的で、華奢な感じで男にしては多少小さい方に入るだろうな。
全体的に中性的で声を聞かなかったらボーイッシュな女の子でもイケるんじゃないかな?
なんて思いながら見とれいると不意に自分の紹介をする臣の声が耳に入って来た。
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