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ウルトラワールドの果て
そこには広大な砂漠がただただ広がっているだけ。砂・砂・砂。いつもなら本当に何もない場所。世界の隅っこだ。
が、今日は違った
[あれは…シーボーズ?]
一匹の怪獣がどっしりと座り込んで、満天の星空へ悲しい咆哮をあげている。
そんな彼の隣に、ゼアスはふわりと舞い降りた。
[ギィ~ォ~…]
[そっか…お前も寂しいんだな…。今夜は俺もなんだ。]
ゼアスはあぐらをかいて、シーボーズの背中をなだめるようにさすった。
[ギィ~…]
[俺もさぁ…今日1日頑張ったつもりだったんだ…。]
そのとき、シーボーズは夜空の彼方に光る小さな赤い光をみつけた。
[ギィ~?]
[初代ウルトラマンに会いたかったんだよ。あ、お前は一回地球で会ってたっけ。うらやましいよ…]
赤い光の球は真っ直ぐゼアス達の所へ向かってくる。
[ギィ?!ゴォ~ホ~!!]
[落ちこぼれの俺が頑張るだけ無駄だったんだ…]
赤い光はもぅすぐそこまで来ている
[ギゴッ!]
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