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「ちょ、はぁ!?」
今の現状を整理してみれば明らかにおかしな事に気がつく夏季
大きな石に倒れた体を勢い良く起こし、逆さまな世界から抜けた
「な、にここ……」
勢い良く起き上がり、走って先程見た切れた地面を目指す。
否、切れた地面ではなく階段があったため、地面が切れた様に見えただけであった事に走って気がつく
だがそれ以前に驚くのは下に見える町
ビルもない道路もない車もない
見えるのは上等とは言い難い木で出来た小さな家
「…舞台の撮影?ってか私壬生寺いたよね…?」
ここどこよ
夏季は唖然とし過ぎて淡く吹く風で髪が揺れていたがそれどころではない。
「…と、とりあえず電話」
と、最近購入したお気に入りのサルエルのポケットに携帯を入れていたのを思い出し、ゴソゴソと右ポケットを漁る
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