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「…嘘……」
ポケットから出した携帯は見るも無残に壊れていた
きっとこかされた時に壊れたのだろう。厄日である
「ありえない。てかまじで誰よ」
壊れた携帯をまじまじと見つめてため息をする。というかため息しか出来ない
「とりあえず下に降りて…」
「異人さん…かね?」
突然の事で体かビクリと跳ねる
どこから現れたのか、夏季の後ろに着物を着た老人が立っていたのだ
「あぁー大丈夫。何もせんから」
眉間にシワを寄せた私に老人は優しい笑顔でよたよたと近寄ってきた
そんな老人になんだが見覚えがある
「可愛らしいお嬢さんだ。して、何処のお国かな?」
「ぇ、あ。日本……です」
私そんなに日本人離れしてる顔立ちしてる?
そりゃ髪の毛はマロン色に染めてたけど、ドラマのお話貰ってから黒に染め直したし、背はモデルだから普通の女の子より高いけどさ
そこまで外国人と間違われる?
ぶつぶつと頭で言っては冷静に老人に答える夏季
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