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▽▽と◇◇は部屋の端と端に
目隠しして離れて座らされて
徐々に不安が込み上げて来た。
ヤマザキとタロウが一言も
話さないので居るのかどうか
判らない。
「◇◇、居るか?」
小声で◇◇を呼ぶと
ヤマザキが遮った。
「誰が喋って良いって言った?」
「ごめんなさい。」
「黙ってろ。」
「はいっ!」
▽▽は対応したヤマザキの声しか
聞こえなかったので◇◇も
ООのように何処かに連行され
自分が1人にされたかと思って
益々不安が募った。
一方◇◇も今のやり取りが聞いて
▽▽が居るのは判ったけど
ヤマザキのドスの利いた声に
怒りの大きさを感じて
凍り付き黙っていた。
ヤマザキとタロウは満足げに
目で合図した。
RRR RRR
「はい?
あ、ちょっと待ってくれ。」
電話が鳴ってヤマザキが
外に出ていく気配を感じて
▽▽はもう一度◇◇を呼び
タロウに怒鳴られた。
「喋るなって言っただろ!」
「ごめんなさい!」
「今度喋ったら考えがある。
いいな?」
「・・・はい。」
▽▽はそれから一言も
喋らなかった。
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