奪還

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  「・・父親が帰国したから ××を引き渡して 改めて話し合いの場を設けた。 後はもう知ってるだろ?」 「はい。」 「ООはどうなりますか?」 たけるは1人だけ仲間を裏切り 自分を助ける為に協力したООを 気にして尋ねた。 「(苦笑)本当にお人好しだな。」 「助けるのに協力したとはいえ お前を拉致監禁した一味だよ?」 「・・う・・ん。そやけど。」 「タケちゃん、心配要らんで。 社長は××父娘の態度によるけど 3人を警察沙汰にするつもりは 無いって言うてはったわ。」 「そうですか。」 たけるのホッとした表情に きらは複雑な気持ちだった。 「きーちゃん。 たけちゃんが無事だったんだから いいじゃねーか。」 「えっ?」 「はっはっはっ。 隠しても無駄だよ。 事件が起こってからずーっと 犯人達を憎んでたから 無理ねーけどよ。」 「(苦笑)ノセ。」 「きら、ほんまに心配かけて いっぱい危ない目にあわせて ごめんなさい。 でも俺は無事やったから もうあいつ等の事で 思い煩わんといて、な?」 「たける・・。」    
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