第一章 覚醒

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俺の名前は吾妻 拓海。 どこにでもいる普通の法学部の大学四年生。 現在、就職活動の真っ最中。 『世の中不況だぜ。』 2つ年上の工場で働く兄貴がボヤいてた。 まさにその通り。 やりたい事が特になくて なんとなく大学に入って、バイトしながら勉強して バイトしながらバイトして 気づけばバイトばかりして いつの間にか四年生になり 周りが就職活動し始めたから とりあえず自分も就職活動を はじめようかと思ったら 単位がやばくて卒業できなくなりそうになり 慌てて勉強して なんとかギリギリで卒業を掴み取った。 正直就職活動どころじゃなかったこの一年。 普通なら大学三年から就職活動をし始めるのに 俺は大学四年の2月から始めたのだが すでに周りは内定だらけ。 俺が今だに就職活動してるのは 不況のせい? 俺のせい?
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